ジャンル |
地唄・箏曲 山田流 |
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作曲者 | 山登万和 |
作詞 | 近藤樵 |
調弦 |
三絃: 二上り 箏: 平調子 |
唄 |
きさらぎ空のうららかに、をちの山べは雪消えて、 世は花鳥の春なれや、都のちまた賑ひて、 深山の奥も青柳の、糸にぬふてふ花がさに、 ささなきながら鶯の、春の来つるとうたふ音を、 心の友に住み馴れて、越の山家のたのしさや。 |
訳詞 | 二月の空は長閑に遠くの山の雪は消え、世は花鳥の春になった。都の町はにぎやかに、深山の奥も青柳の糸のような柳で作るという花笠をかぶって、ささなく鶯は春が来たとうたう歌を、心を同じとする友として住み慣れた北越の山家は楽しいことであるよ。 |
補足 |
山田流箏曲。 うぐひすの 笠にぬふてふ 梅の花 折りてかざさむ 老かくるやと の歌を中心に作曲されたもの。 |