ジャンル |
地唄・箏曲 三味線組歌 表組 |
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作曲者 | 石村検校?虎沢検校? |
調弦 | 本調子 |
唄 |
[前弾] 一 鳥も通はぬナ、山なれどナ、住めばエイ都よナ、我が里よナ 二 故里のナン、柴のン庵もナ、懐しやナ、 都イヨエイなれどもナ、旅は憂いもの。 三 海松布ばかりの、恋をして、千賀のヤン塩釜、身を焦がす。 言えば世にふる、言はねば心が、もだもだと。 四 お目と目と目を、見合はせて、離れ難なの、その面影を、 夢にも見もせず、現になりとも、逢はせてたもれ、 逢はねば心が、もだもだと、ン思ひの種や、 焦がるる身を、何とせうぞノ。 五 京では一条、柳屋な娘、四割帯を、襷に掛けて、 いかにも腰が、しなやかな、ソレしなやかな、しなやかな。 六 いざ詣ろうよ、六地蔵へ、仏に隔てば、無けれども、さりとては、 出羽の塩屋が、建てた六地蔵、エイソレ塩屋が、建てた六地蔵 七 忍びの殿様に、ふららんと、下げさしょ、 縁のあるゆゑ、イヨ余念がないよ。 |