ジャンル |
地唄・箏曲 端唄物 |
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作曲者 | 歌木検校 |
作詞 | 一物けいかう |
調弦 | 三絃: 二上り |
唄 |
江戸紫の小紫、可愛さめぐる盃の、 わかわかしくも葉隠れに、心もそそぐ風呂浴衣、 算木くづしの羽織をも、露に濡れなす隠し衣、 八つの太鼓の言葉じち。 |
訳詞 | 江戸紫の小紫の遊女をみれば、可愛さが宴席をめぐる盃のようで、うら恥しく木の葉がくれしおらしく、心がうつる風呂浴衣、算木くずし模様の羽衣までも、木の葉の露に濡れ、涙に濡れた人目につかないように隠した衣、午前2時の太鼓をその太鼓を聞けば逢う約束をした言葉、その言葉を証拠に。 |
補足 |
二上り端唄。 午前2時にひけ太鼓を合図に逢引きする言質をとっている色町の若い女のことを歌った内容。 早くから山田流に移曲され、『江戸紫』と題して行なわれていたが、明治期にいたって『落梅』と改題され、詞章も改作された。 |