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松蔭の月
[ショウインノツキ]

ジャンル 地唄・箏曲
手事物
作曲者 不詳
調弦 箏:半雲井調子
三絃:本調子-二上り
  軒端の松に、秋風の、音も淋しくふくる夜に、
  かかる心のうき雲を、吹きはらひつつ澄みのぼる、
  月のみかげぞあきらけき、うきをなぐさむかたみとて、
  松のあらしを琴の音にして。
訳詞 軒先近くの秋風の音も淋しく吹いて、更けた夜、浮雲のように胸を暗くする心配事を吹き払いつつ、清らかに澄んで昇る月の光は明るいことである。
憂い辛い思いを慰めるしるしとして、松の嵐の音を琴の音に通わせて奏でている。
補足 手事物。
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