ジャンル |
地唄・箏曲 手事物 |
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作曲者 | 継橋検校 |
調弦 |
三絃:本調子 箏:平調子 半雲井調子など |
唄 |
一 君が代は 千代に八千代に さざれ石の 巌ほとなりて 苔のむすまで 二 たちならぶ やつほの椿 八重桜 ともに八千代の 春にあはまし 三 高き屋に 登りてみれば けむり立つ 民のかまどは 賑ひにけり |
訳詞 |
1.『古今和歌集』 あなたの齢は限りなく長くましませ。小石が成長して岩のように大きくなって、しかもそれに苔が生すときまでも。 2.たくさんの花をつけている八重の椿や八重桜にも比すべきお二人は、お揃いで千代の春を迎えなさることでしょう。 3.『新古今和歌集 仁徳天皇』 高殿に登ってみると、炊煙が盛んに上っている。民の暮らしも楽になったものと見える。 |
補足 |
本調子手事物。 第二首目の後に手事が入る。手事は二段からなる。 各歌と手事各段はいずれも64拍子(128拍)で、手事初段と二段とは段合わせが可能。 三絃替手との合奏として行なわれることが多い。 |