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民の賑
[タミノニギワイ]

ジャンル 地唄・箏曲
山田流
作曲者 山登万和
作詞 中田新之丞
調弦 箏:雲井調子
三絃:三下り
  高きやに、のぼりて見れば煙たつ、
  あやしのしづが伏屋まで、あまてる日影雨風も、
  時をたがへぬ長閑けさに、民のかまどは賑へり、
  君の恵ぞありがたき、君がめぐみぞありがたき。
訳詞 高い御殿にのぼってみると、家々から煙が立ち上っている。
賤しい身分の者のみすぼらしい低い家までも、空に輝く日の光も、雨風も、規則正しく訪れ、平和な長閑さに、人民の生活は繁栄し、天皇の御恵は有難いことである。天皇の御恵はありがたいことであるよ。
補足 山田流箏曲。
水鏡、仁徳天皇
高きやにのぼりて見れば煙立つ民のかまどはにぎはひにけり
の歌を本歌としてうたった唄。
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