ジャンル |
地唄・箏曲 砧物 |
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作曲者 | 光崎検校 |
作詞 | 『三段獅子』の前唄 |
調弦 |
箏本手:平調子 箏替手:本雲井調子 三絃:本調子(京都) |
唄 |
一 花はよし野よ、紅葉は高尾、松は唐崎、霞は外山、 いつも常磐のふりはさんざ、しほらしや、とにかくおもはるる。 二 松は常磐よ、まつはときはよ、いつもかはらぬ歳のはごとに。 |
訳詞 |
1.花の代表的なものは、吉野山の桜であろう。紅葉の名所は高尾に勝るところはない。松は唐崎の松、霞は外山。いつも常磐の身振りは物静かでしなやかに、今もやさしく思い出される。 2.松は常磐木、年毎に緑の色を変えない。 |
補足 |
砧物。 四段構成の砧を発展させて、五段構成とした。本手替手の高低二部合奏形式。 本手は『砧』の四段目までを基本に、五段目に『六段の調』の五段目を合成・改作。 山田流では『六段すががき』の後歌をそのまま後歌として付すこともある。 |