ジャンル |
地唄・箏曲 手事物 |
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作曲者 | 不詳 |
作詞 | 不詳 |
調弦 |
箏:平調子 三絃:二上り |
唄 |
君が代は久しかるべきためしには、 かねてぞ植ゑし住吉の、 [手事] 松の双葉はあやかりものよ、青葉はまして落葉さへ、 妹背かはらぬ契とは、嬉しからうであるまいか、 [手事] 松のよはひを重ねかさぬる、松のよはひを重ねかさぬる。 |
訳詞 |
君が代は末永く栄えるという例えにはかねて植えた住吉の松であるが、松の双葉は我々も似たいものである。 青葉はもちろんのこと、落葉となっても、双葉は離れず夫婦の契りは堅く変らないのは嬉しいではなかろうか、齢を重ね重ねて千才の齢を重ねるというが、めでたい限りである。 |
補足 |
二上り手事物。獅子物。 長寿の松に寄せて君が代を祝したもの。 『新増大成糸のしらべ』に詞章初出。 『八千代獅子』全曲との打合せが可能。 前後に二つの手事が入り、はじめの手事は『八千代獅子』の手事初段に、後の手事は同三段目にあたる。 |